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今日はスラーの話。


擦弦楽器はボーイングでスラーを表現しますが・・・

マンドリンはどうしましょうね。

単純に「スラー=トレモロ」とか?


そもそもスラーとは何でしょうか。

以下 Wikipedia より転載。

※  ※ ※  ※  ※ ※  ※  ※ ※  ※  ※ ※  ※  ※ ※  ※  ※ ※

スラー: slur)とは、楽譜に用いられる演奏記号のひとつで、いくつかの音符を弧でくくり、音と音とを滑らかにつなげて演奏することを表す。アーティキュレーションのひとつである。

タイと形状が似ているが、異なる音楽記号である。

 

 

実際の演奏では、スラーの始点から終点までがひとまとまりに聞こえるように演奏する。このため、終点の音を除き、すべての音は十分に伸ばされる。スラーはひとつのフレーズを表すことも多く、この場合には、音質や音量に段差がないように演奏されるが、まとまりを感じさせるために終点の音を弱くするのが普通である。また、始点の音は若干強く演奏することが多い。スラーの中で音の上下があるときには上行でだんだん強くし、下行でだんだん弱くするなど、一般的なフレーズの作り方に準ずる。

ヴァイオリンなど擦弦楽器においてはひと弓で、フルートなど管楽器においてはひと息で演奏することを示す奏法記号である。 これら以外にもこの記号がつけられる場合があるが、その場合は滑らかにつなげることを意味する。

※  ※ ※  ※  ※ ※  ※  ※ ※  ※  ※ ※  ※  ※ ※  ※  ※ ※


大事なのは「滑らかに聴こえるか」だと思うんですよね。

たとえば分散和音。

場合によってはトレモロで演奏した方が良い場合もありますが、
ギターなどの撥弦楽器をイメージして音を残したピッキングで演奏することが多いですよね。

クーレ奏法なんかその例です。

なぜこれはできるのに、メロディや音価の長いフレーズからの細かい動きにまでトレモロに拘ってしまうんでしょうか。

特に主線を担当するとつい張り切りすぎてメロディ全部トレモロ!とかしちゃったり。

結果、ダブルノートや三連符がはっきり聴こえます。もはやスラーじゃない・・・


結局、メロディーだから!とか、スラーだから!って考えすぎると大事なことを見失っちゃうことが多いのかなと。

何のためにトレモロを選択するか、そこを考えてトレモロとピッキングを決めていくといいんじゃないでしょうか。


では。
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今回はトレモロのふり幅について。


「ふり幅は大きい方がいいのか」


楽器を始めた頃、先輩からは「大きく振れ」と教わりました。

その後、何人かの人に師事し、その中の一人に「できる限り小さく振れ」と教わりました。


かなり困りましたね。どっちやねん。と。


大きく振るメリットはやはりしっかり弾(はじ)けることですかね。
デメリットは回転数が上がりにくい、雑音増える、見た目騒がしい
とか?

小さく振るメリットは、粒がそろう、安定する、回転数上がる・・・
デメリットはしっかり弾(はじ)くのが難しい


かな。


ちなみに僕は「小さく」派です。

トレモロが細かく綺麗にそろうからねぇ。

大きく振るからって必ずしもしっかりした音が出せるわけじゃないし。

逆に、小さくてもしっかり音は飛ばせるわけで。

大きなふり幅でガシャガシャ一生懸命弾いてる人もたくさんいるし・・・

大事なのはいかに音に拘るかだと思う。



ガシャガシャガシャガシャ・・・

ガシャガシャガシャガシャ・・・



楽器がかわいそうじゃー!




前も書いたけど、トレモロはずっと研究が必要なんだなーって思う。


それが楽しいんだけどね。



「それしかできない」

じゃなくて

「できるけど、こっち」

ってのが大事なのかな。


研究あれ!


では。

弦は永久に使えるわけじゃないですよね。

弦が死ぬっていうのは2つの要因がありまする。

・切れる
・音の劣化

前者は正直運の要素も強いですよね~
買ったばっかなのに・・・なんてことも
弾き方・張り方 悪いとすぐ切れます。

それはさておき、

今回語りたいのは後者です。

音の劣化。

何故劣化するかわかります?

・弦が錆びるから

これは簡単。

・弦に手の汚れや油がついてるから・・・

問題はこっち。
イマイチちゃんと考えてくれる人がいない。

マンドリン弦は安いからいいけどさ~


正確には、「巻き線と巻き線の間に汚れなどが入って正常な振動を阻害するから」なんですよ。

それと金属疲労。


「巻き線と芯線の間の汚れや腐食」
が起こり始めた時点で音色が劣化し
「金属疲労」
が起き始めた時点でチューニングが不安定になりはじめると言われてます。


マンドリンの高音弦なんかは単線ですから、きちんと汚れを拭き取ってあげていればかなり長持ちしますよね。

目安としては12フレットのハーモニクスと実音が著しくズレだしたら金属疲労による影響がだいぶ出ている証拠なんで替え時ですかね。

ちなみにトマスティークのマンドリュート弦のE線も単線なんで長持ちです♪



実は、「腐食・汚れ・金属疲労」を完全に遮断できれば、弦は半永久的に使用できると言われています。
ピアノなんて弦に触れることがないので10年は軽くもちます。

マンドリンは絶対無理ですけどww



巻き弦でも、クロスにフィンガーイースなどを染み込ませて弦をしっかり拭いてあげると音が蘇ります。理屈は簡単ですよね。
弦を緩めて巻きの間の汚れを可能な限り拭きとってあげるのがポイントです。

これで月々の弦代はかなり浮かせますw

金属疲労がハンパ無いので結局死にますけどね。それでも普通に使用するよりは遥かに長持ちです。是非お試しアレ。


では。

基礎練習ってみなさんどんなことされてるんですかね。
あまり基礎について情報交換なんてすることないですよね。
気になります。

学生から始めた方なんかは先輩に教わったやり方・メニューでずっとやってきたんじゃないでしょうか。

マンドリンはメソッドが確立されていない

これはよく言われていることなんです。
その分様々な練習が全国津々浦々でされてるって考えると、誰か統計とって本にでもまとめてくれたりなんかしたら楽しかろうなぁ・・・


僕は、「頭をつかうことが大事」と常々言われてきたので、基礎練も教わったものから始まり、情報を探し、様々アレンジなどを加えながらメニューを決定していました。
ちょっと紹介します。


一番気をつけていたのは、「楽器に触って最初にすること」でした。
大抵の方は調弦・・・じゃないですかね。

一番最初は「トレモロ or 曲を通す」をしていました。
トレモロを使って何か曲を弾く。
演奏会が近いなら演奏会の曲を通したり。
無ければ頭に浮かぶままメロディを。


その日最初に楽器を弾くときの演奏=今の自分の実力


なんですね。「基礎練しなきゃ弾けない・トレモロ上手くできない」など口にされる方いますが、練習すれば弾けて当たり前です。むしろできないのは練習自体に問題あるのでは・・・

これって1日に1回しかできない練習なんですよね。だから緊張感も出るし、何より本番に強くなれると思います。

その後は基礎のバリエーション。チェロで説明します。


・単弦トレモロ(D線→A線→G線→C線)

・右手スケール


・左手スケール



・トレモロスケール

・技巧練習(ムニエル20番)

・曲練習


可能な限りゆっくりから可能な限り速くまで上げる、音を伸ばす、アップとダウンの音量の差に気をつける、右と左のかみ合わせetc. 考えながらやってました。
参考までにどうぞ。

では。



たとえばピッキング。

どんな変化をつけられますか?


・弾(はじ)く強さを変える

・弾く場所を変える(sul ponticello と sul tasto )


今まで様々な団体にお邪魔させていただいてきましたが、合奏は大抵はこの2つをやってましたね。


ソロを弾かれる方は分かると思いますが、ピッキングにはもっと幅があるはずなんですよね。

アポヤンドとアルアイレはギターだけの技術じゃないですし、弾(はじ)いた後の右手の処理、たとえばそのまま下に振り下ろすか上に跳ねるか、でも音は変わってきます。フレット楽器ですがビブラートだってちゃんとかかるんですよ。

p も f もテヌートもスタッカートも全く同じピッキングで弾かれるとちょっとガッカリしちゃいます。



sul ponticello と sul tasto ってほどじゃないですが・・・

合奏では低音弦、特にチェロのC線、G線は(特に f ) ブリッジ寄りで弾くようにしてます。C線なんか特に。
チェロの C線は暴れやすく、ちょっとでも力んでしまうとすぐに「バチバチバチ・・・」って音がしちゃいます。
これを避けるために暴れにくいブリッジ寄りで弾いています。音質も硬くなって飛びやすくなりますから、ホール寄りで弾くときよりも無理に音量出さなくてよくなりますし。

小編成は別です。
チェロの深みを強調する意味でホール寄りで弾いたりします。音量もそこまで頑張らなくてもいいですからねw


チェロは弦長が長いので音の変化がマンドリンに比べて著しいので、チェロ弾きの皆さんは音へのこだわりを人一倍持ってくれたら嬉しいです。


実際、チェロ弾きには「熱い人」が多いような気がしますww


では。

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